2014年度 卒業・修了研究


大学院 教育学研究科

上地 愛乃

かわいい♡相対的少女作戦♡

女の子はお姫さまに憧れるもの。シンデレラに白雪姫。親指姫や人魚姫…

どんなにつらい目にあっても、王子さまと出会えばハッピーエンド。

それはドラマチックでロマンチック。そうよ、わたしは「お姫さま」

少し肌をひっかいてしまったら、たちまち痣や湿疹ができるでしょ、

服だっていいものじゃなきゃ身体が痛くてたまらないんだもの。

 

ね、わたしってほんとうにお姫さまなのよ。

 

そろそろ迎えにきてもいいのに、まだ来ない王子さま。

だからねっ、家を抜け出してみようと思うの。

今夜は嵐で大変だけど あえて よ。

わたしから王子さまに会いに行くってわけ。荷物はガウンの中。

パパとママにも内緒。そして、王子さまに会ってこう言うの

 

「わたしがほんとうのお姫さまです。」


「コンペイ糖の上に寝たお姫さま」 

インスタレーション パフォーマンス サイズ可変




教育学部

美術教育専修

脇田 匠

『脳内地図』

私の頭の中には脳内地図というものがある。

一度訪れた場所や見たり聞いたりした場所が頭の中に再現されるのだ。

そうして頭の中にできた世界を私は地図のように扱うので脳内地図と呼んでいる。

私は自分の頭の中にしかない脳内地図を表現しようと思い制作を行った。

展示会では1年間の制作の過程で生まれた作品を時系列順に展示している。

『せかい』及び『脳内地図−活用編−』は主として脳内地図の特徴となる部分を、また『沖縄−名護以南−』とキャンバスの作品群は脳内地図の絵画化・単純化をそれぞれ作品にしている。

『点と線のコンポジション―okinawa―』 壁とキャンバスにビニールテープ 325×390cm

『脳内地図−活用編−』 パズル,色鉛筆,時計,紙にインクジェット,墨,ガラス,紙  175×100cm


杉本 梨菜

曖昧の行方

車窓から見る雨の風景は、いつもより魅力的だ。

フロントガラス越しの風景は雨粒やいろんな光によって混ざりあっている。

光に照らされた雨粒が、車のダッシュボードに一瞬、うつる。

それは数秒もしないうちに流れ、消えてしまう。

それと同時に目を奪われていたことに気づく。

 その一瞬、わたしは風景にとけ込んでいたのかもしれない。

「一瞬の轍」 映像 壁面520cm×300cm 床面520cm×300cm


福元 涼子

虚実のあわい

夢を見る前に、瓶の中にその夢を閉じ込めてくれる不思議なアイテムがあります。その名も『バクトル!』、かの有名な霊獣「バク」の毛で出来たぬいぐるみ4体セットと抱き枕。

 

『バクトル!』のポケットに夢採取瓶を入れて眠ると、あら不思議。一度も夢を見ることなく眠れます。見るはずだった夢は瓶の中に閉じ込められており、夢色辞典を使って内容を読み解くことが出来るのです。

 

皆様、さあどうぞ。『バクトル!』をお手に取って、或いは一緒に寝てみて下さい。瓶も用意しておりますから、忘れずに使ってくださいね。短い眠りでも、夢が採取できるかもしれません

「夢採取瓶」 瓶、コルク、可視化された夢 6×2.5×2.5 cm

「バクトル!抱き枕(中央)」 

バク毛フェルト 62×123×35cm

「バクトル!(四隅)」 

バク毛フェルト 18×21×17 cm 30×8×15 cm 22×6×13 cm 21×11×14 cm


太田 麻美子

七つの大罪

「七つの大罪」はいわゆる罪悪そのものではなく、人間を罪悪に導く要因たりえる感情や特性、欲望のことをさす。

私の中でその要因は日々生み出されるが、それを表に出すことはとても少ない。社会に適応するためだ。卒業制作の一年を通してその行き場のなかった感情や欲望と向き合い、形にした。

「紙芝居『苺と女の子』(上演及びその映像の上映を含む)」

厚紙、写真、DVD 115×87×41cm

「姫繰りカレンダー『色欲リカちゃん』 」

厚紙、写真、留め具、紐42×29.7cm


教育実践学専修

与那覇 瞬

ただ遊ぶ

~遊びの中で出会う~

私 は小さい頃から様々な遊びをしてきた。遊びというものは、いくつになっても楽しいものである。それは、自分の中の非日常であるからか、自分の興味が満たさ れることからくる楽しさなのかは分からない。人が抱く遊びの楽しみというのは、幼少期であったり、思春期であったり、成人してからも年齢に関わらず存在す る。そして、遊びの中で人は様々なことを学び、自分の中に取り込んで成長していく。遊ぶということは人生と切り離せないものだと考える。

 

遊び の中での自分が一番、自分の素顔になるときではないかと感じる。しかし、歳を重ねて行くにつれ、幼い頃の様に外で遊ぶということが少なくなってしまった。 そんな時に出会ったのが秘密基地作り。自分の欲を存分に出し、素の自分、いわば本当の自分を秘密基地で表現できる感覚を探ってきた。

「秘密基地」 麻糸、木の枝、布、枯れ草、コンクリートブロック 

230×160×800 cm


「雑誌(LARD 3号)」 表紙/裏表紙 29.7×21 cm


喜納 兼伍

「パフォーマンスがアートになる瞬間」

私は大学でジャグリングを始めてから、手に持った「車の鍵」や「歯ブラシ」、「スプーン」といった物をつい空中へ放り投げてしまう癖がついてしまった。

投げたいという衝動は家の中でも外でも起きた。私の手を離れ、再び手の中に収まる(もしくは掴み損ねて地面に落ちる)までの一瞬は、私が日常の中で一番物を集中して見る瞬間である。

「ものとして」 映像、音声



宮城 奈緒

「個」としての揺れ動き

個人の言葉や状 況に対するイメージは、それぞれの今まで生きてきた経験や周りの環境、他者からの影響によって違いが生じてくる。しかし、そのイメージは時と場合、立場、 心の状態、周囲にいる他者の存在によって少しずつ変わってくる。変わってくるものを「揺れ動き」と捉えてきた。「個」が揺れ動くことによって「自分の知ら ない自分」つまり「自分の中の他者」を認識するため、1年間「ストーリーテリング」を用いて研究制作を進めてきた。

「おはなしのさか」 レザック紙、ラベルシート 29.7×504cm

 『「道を歩いている」「この風景から見渡す」「向こう」「きく/きこえる」』

多用途和紙、上質紙、イラストレーションボード 21×14.8cm


『「目覚めた」「光が差し込む」「気になるもの」「さびしい/さみしい」』 

多用途和紙 21×14.8cm